最初に覚える、この3つ
当法人はこれまで「生ワクチンどうしの同時接種はしない」運用でした。これを改め、生ワクチン・不活化ワクチンを問わず同時接種を行います。接種してよいかを最後に決めるのは医師です。迷ったら自分で決めず、院長または予防接種担当医に相談してください。制度はよく変わるので、使う前に最新の通知・添付文書(ワクチンの説明書)も確認します。
ワクチンは作り方で何種類にも分かれます。でも現場で大事なのは1本の線だけ。「生ワクチン」か「生ワクチンではないもの」かです。この線が、接種間隔のルールと、副反応がいつ出るかを決めます。
| 生ワクチン | 生ではないもの(不活化・mRNA など) | |
|---|---|---|
| 中身 | 弱らせた、生きた病原体 | 殺した病原体・その一部・設計図(mRNA)など |
| 体の中で増える? | 増える | 増えない |
| 副反応が出る時期 | 数日〜3週間後(遅れて出る) | 当日〜翌日(mRNAは当日〜2日) |
| 妊婦さん | 接種できない(禁忌=打ってはいけない) | 接種できるものが多い(mRNAは接種できる) |
| 免疫が弱い人 | 原則できない(専門医の判断が必要) | 接種できる |
| 次の接種までの間隔 | 注射生 → 注射生 のときだけ27日以上 | 制限なし |
mRNAワクチン(新型コロナのコミナティ・スパイクバックス・コスタイベ)は、病原体を使わず「設計図」だけを届けるワクチンです。生ワクチンではありません。
生ワクチンは3種類。27日ルールは「注射」だけ
| 注射の生ワクチン (27日ルールの対象) | MR(麻しん風しん)/麻しん単独/風しん単独/水痘(みずぼうそう)/おたふくかぜ/BCG(結核)/帯状疱疹の生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)/黄熱(渡航用) |
|---|---|
| 飲む生ワクチン (対象外) | ロタウイルス(ロタリックス・ロタテック) |
| 鼻の生ワクチン (対象外) | フルミスト点鼻液(2〜18歳) |
同じ病気で「生」と「生でない」の2種類があるもの
| 病気 | 生ワクチン | 生ではないもの | 注意 |
|---|---|---|---|
| 帯状疱疹 | 乾燥弱毒生水痘ワクチン(皮下・1回) | シングリックス(筋注・2回) | 免疫が弱っている人に生は使えない。定期接種の対象・費用も別 |
| インフルエンザ | フルミスト点鼻液(2〜18歳) | 注射のインフルエンザワクチン | 鼻は生だが間隔の制限なし。ぜんそくの子・免疫不全の人には鼻を避ける |
| 水痘・帯状疱疹 | 水痘ワクチン(子どもの定期接種) | ― | 帯状疱疹の生ワクチンと同じ成分で量が違う。指示書を確認 |
なぜ「同じ日ならよくて、日をずらすと27日」なの?
「27日以上」の数え方
打った日は数えず、翌日から27日を数えます。覚え方はこれです。
早見表
| 前に打ったもの | 次に打つもの | あける期間 |
|---|---|---|
| 注射の生ワクチン(MR・水痘・おたふく・BCG など) | 注射の生ワクチン | 27日以上 |
| 注射の生ワクチン | 飲む生・鼻の生・不活化ワクチン | 制限なし |
| 飲む生ワクチン(ロタ) | すべてのワクチン | 制限なし |
| 鼻の生ワクチン(フルミスト) | すべてのワクチン | 制限なし |
| 不活化ワクチン(すべて) | すべてのワクチン | 制限なし |
| 新型コロナワクチン | すべてのワクチン | 制限なし |
要注意:同じワクチンの2回目・3回目は別のルール
ここまでは「種類の違うワクチンどうし」の話です。同じワクチンを決められた回数打つときの間隔は、ワクチンごとの決まりに従います。こちらはゆるくなっていません。
| 五種混合・四種混合 | 初回3回は20日以上(標準は20〜56日)。追加は初回が終わってから6か月以上 |
|---|---|
| B型肝炎 | 1回目→2回目は27日以上。1回目→3回目は139日以上 |
| 水痘 | 1回目→2回目は3か月以上(標準は6〜12か月) |
| MR | 1期と2期は年齢で決まっている(1歳/小学校入学前の1年間) |
| ロタ | 27日以上 |
| シングリックス(帯状疱疹) | 2か月後(遅れても6か月以内に2回目) |
| 日本脳炎 | 初回2回は6日以上(標準6〜28日)。追加はおおむね1年後 |
同時接種とは、1回の受診で2種類以上のワクチンを、それぞれ別の注射器で、別の場所に打つことです。はじめから1本にまとめて作られた「混合ワクチン」(五種混合など)とは違います。
1日に何本まで?
医学的な本数の上限はありません。必要なら1日に5〜6本を同時に打ってかまいません。ただし当法人では、次のように運用します。
なぜ同時接種をするの?
日本小児科学会は2011年に同時接種を正式に勧めています。同時接種で効果が落ちることはなく、重い副反応が増えることもありません。打った本数の分だけ、それぞれの場所に赤みなどが出ることはありますが、1か所あたりの強さは1本ずつ打つときと同じです。
安全のカギは「順番を決めて、毎回同じようにやる」ことです。全院共通の手順です。
| 打ち方 | どこに入れる | 針の角度 | 主なワクチン |
|---|---|---|---|
| 皮下注射 | 皮膚のすぐ下の脂肪の層 | 45度(またはつまみ上げて90度) | 子どもの定期接種の多く/インフルエンザ/MR・水痘・おたふく/帯状疱疹の生ワクチン |
| 筋肉内注射 | その下の筋肉の中 | 90度(垂直) | HPV/シングリックス/新型コロナ/RSウイルス/A型・B型肝炎(製剤による) |
| 経皮(管針法) | 皮膚の表面にスタンプ | ― | BCGのみ |
同じワクチンでも、製剤によって皮下か筋注かが違うことがあります。必ず添付文書と院内の指示書を確認します。
| 生後2か月〜1歳未満 | 太ももの前の外側(大腿前外側部)。筋肉が厚く広いので何本も打てて、神経や血管を傷つけにくい。 |
|---|---|
| 1歳〜小学校入学前 | 太ももの前の外側が基本。本数が少なければ上腕の外側でもよい。 |
| 学童〜大人・高齢者 | 上腕。皮下は上腕の後ろ側(伸側)の下1/3、筋注は三角筋(肩の筋肉)の中央。 |
| やせている高齢者 | 三角筋の筋肉の量に注意。必要なら太ももの前の外側。筋注で骨に当たらないよう針の長さを選ぶ。 |
同時接種の場所の分け方
例:赤ちゃん・4本の場合
| 順番 | ワクチン | 場所 |
|---|---|---|
| 1本目 | 五種混合 | 右の太もも(前外側の中央あたり) |
| 2本目 | 小児用肺炎球菌 | 右の太もも。1本目から2.5cm以上ずらす(ひざ寄りか頭側) |
| 3本目 | B型肝炎 | 左の太もも |
| 4本目 | ロタウイルス(飲む) | 注射ではないので場所は不要。最初に飲ませてもよい |
例:大人・3本の場合
| 順番 | ワクチン | 場所 |
|---|---|---|
| 1本目 | インフルエンザ | 右上腕(皮下) |
| 2本目 | 新型コロナ | 左上腕・三角筋(筋注) |
| 3本目 | シングリックス(筋注・反応が強いので最後) | 右上腕(1本目から2.5cm以上はなす)または左の太もも |
BCGの特別ルール
打ってはいけない場所・さける場所
| 上腕の上のほう(肩の関節に近い所) | 肩関節のまわりの炎症(SIRVA)や神経を傷つけるおそれ |
|---|---|
| おしり | 坐骨神経を傷つけるおそれ。免疫のつきも悪い |
| 湿疹・アトピー・傷・やけどがある所 | 感染や反応が悪くなるおそれ |
| 血管や神経が通る所・関節の上 | 傷つけるおそれ |
| リンパ節郭清(リンパ節をとる手術)をした側の腕、透析シャントのある腕 | 腫れや感染のおそれ。反対側を使う |
判断は必ず医師がします。迷ったら必ず医師に確認します。
輸血・免疫グロブリン製剤のあとの「注射の生ワクチン」(不活化は制限なし)
| 使った製剤 | あける期間 |
|---|---|
| 輸血・血漿製剤 | 3か月以上 |
| ふつうの量の免疫グロブリン製剤 | 3か月以上 |
| 麻しんを含むワクチン(MR・麻しん)を打つとき | 6か月以上 |
| 川崎病などの大量免疫グロブリン療法のあと | 6か月以上 |
これらの製剤には抗体が入っているので、生ワクチンのウイルスが増えられず、免疫がつきません。
注意して打つ人(打てるが慎重に)
| 心臓・腎臓・肝臓・血液の病気、発育の障害などで治療中 | 主治医の意見を確認する |
|---|---|
| 前回の接種で2日以内に熱・全身の発疹などアレルギーを疑う症状が出た | 医師が個別に判断。接種後の見守りの時間をのばす |
| けいれんを起こしたことがある | 最後の発作からの期間と原因を確認。多くは接種できる |
| 免疫不全と診断されている/近い家族に免疫不全の人がいる | 生ワクチンは専門医と相談 |
| 卵アレルギー | インフルエンザワクチンは原則接種できる。重いアナフィラキシーを起こしたことがある場合だけ相談 |
| ゼラチン・抗菌薬(カナマイシンなど)のアレルギー | その成分を含む製剤か確認する |
| 血が止まりにくい(血友病・血をさらさらにする薬) | 筋注はさけて皮下注に。細い針を使い、5分以上押さえる |
| けいれん・失神を起こしやすい思春期の人 | 横になって打ち、30分は立たせない |
生ワクチンを打ったあとに伝えること
取り違えを防ぐ5つのルール
| レベル | 中身 | どれくらい | 対応 |
|---|---|---|---|
| ① よくある、打った所の反応 | 赤み・腫れ・痛み・しこり | 数%〜50%くらい | 冷やす。数日で消える。様子を見てよい |
| ② よくある、全身の反応 | 熱・だるさ・きげんが悪い・頭痛・筋肉痛 | 数%〜30%くらい | 解熱鎮痛薬で対応できる。水分をとる |
| ③ まれな、重い反応 | アナフィラキシー・けいれん・脳炎や脳症・血小板減少性紫斑病 など | 数万〜数百万回に1回 | すぐに医療対応。副反応疑い報告の対象 |
いつ出る? ここが生ワクチンとのいちばんの違い
ワクチン別に知っておくこと
| ワクチン | 主な副反応 | 出やすい時期 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| MR(麻しん風しん) | 熱(約20〜30%)・発疹・まれに血小板減少性紫斑病 | 5〜14日後(紫斑病は3週以内) | 熱性けいれんを起こしたことがある子は事前に説明 |
| 水痘 | 発疹(数個)・熱 | 1〜3週後 | 水ぶくれがたくさん出たら受診 |
| おたふくかぜ | 耳の下の腫れ・まれに無菌性髄膜炎 | 2〜3週後 | 強い頭痛・吐くときは受診 |
| BCG | 打った所の赤み・膿・かさぶた、わきのリンパ節の腫れ | 2〜4週後(正常な反応) | 10日以内の反応はコッホ現象。受診・報告 |
| ロタウイルス | 下痢・吐く・きげんが悪い・まれに腸重積症 | 1〜2週(とくに初回後7日以内) | 激しく泣く・吐く・イチゴゼリーのような血便は救急受診 |
| 五種/四種混合 | 打った所の腫れ(ひじや肩まで広がることも)・熱 | 当日〜翌日 | 腫れが強くても多くは数日でよくなる |
| 小児用肺炎球菌 | 熱(わりと多い)・打った所の腫れ | 当日〜翌日 | 痛みが強い。同時接種では最後に打つ |
| 日本脳炎 | 熱・打った所の反応・ごくまれにADEM(急性散在性脳脊髄炎) | 当日〜翌日 | 接種後に意識がおかしい・けいれんは緊急受診 |
| HPV | 打った所の痛み・失神(気を失う) | 直後〜30分 | 必ず座るか横になって打つ。30分は立たせない |
| インフルエンザ | 打った所の腫れ・熱・まれにギラン・バレー症候群 | 当日〜翌日 | 卵アレルギーでも原則打てる |
| 新型コロナ | 打った所の痛み・熱・だるさ・まれに心筋炎 | 当日〜2日 | 若い男性の胸の痛み・動悸は受診をすすめる |
| シングリックス(帯状疱疹) | 打った所の痛み(約8割)・熱・筋肉痛・だるさ | 当日〜2日 | 反応が強いことを前もって説明。翌日休めるよう配慮 |
| 高齢者の肺炎球菌(PPSV23) | 打った所の強い赤み・腫れ | 当日〜翌日 | 5年未満での再接種は強い反応が出るのでさける |
重い副反応(合併症)の見分け方
| 合併症 | 症状 | 起こる時期 | 頻度の目安 |
|---|---|---|---|
| アナフィラキシー | じんましん・顔や唇の腫れ・ゼーゼー・息苦しい・血圧が下がる | 接種後4〜30分(ほぼ30分以内) | 約100万回に1回 |
| 血管迷走神経反射(失神) | 顔が真っ白・冷や汗・気分が悪い・気を失う | 直後〜数分 | 思春期以降でわりと多い |
| けいれん | 全身のひきつけ | 当日〜数日 | まれ |
| ADEM(急性散在性脳脊髄炎) | 熱・頭痛・けいれん・意識がおかしい・まひ | 接種後1〜4週 | 約100万回に1回未満 |
| ギラン・バレー症候群 | 手足に力が入らない・しびれ | 接種後1〜4週 | きわめてまれ |
| 血小板減少性紫斑病 | 青あざ・点のような出血・鼻血が止まらない | 接種後3週以内 | MRで約100万回に1回 |
| 腸重積症 | 急に激しく泣く・吐く・血便・おなかのしこり | ロタ初回後7日以内が多い | 10万人に1〜数人 |
| 無菌性髄膜炎 | 強い頭痛・くり返し吐く・熱・首がかたい | おたふく接種2〜3週後 | 数千人に1人くらい |
打った直後に具合が悪くなる原因は、ほとんどがこの2つです。対応がまったく違うので、必ず見分けます。
| アナフィラキシー(重いアレルギー) | 血管迷走神経反射(いわゆる脳貧血) | |
|---|---|---|
| 起こる時間 | 接種後4〜30分(数分後が多い) | 直後〜5分以内 |
| 皮膚 | じんましん・赤み・かゆみ・唇や目の腫れ(8〜9割で出る) | 真っ白になる。じんましんは出ない |
| 脈 | 速い | 遅い |
| 呼吸 | ゼーゼー・声がかれる・息苦しい・のどがつまる感じ | 呼吸の異常はない |
| おなか | 腹痛・吐く・下痢 | 吐き気が出ることはある |
| 寝かせると治る? | 治らない。あおむけのまま薬が必要 | 治る。横にして足を上げれば数分で回復 |
| 対応 | すぐアドレナリン筋注+救急要請 | 横にして足を上げ、様子を見る。回復を確かめて帰宅 |
アナフィラキシーが起きたら
「アナフィラキシーです」と大きな声で伝え、医師と応援のスタッフを集める。救急カートとAEDを持ってくる。
あおむけに寝かせ、足を高く上げる。息が苦しいときは上半身を起こす。急に立たせたり座らせたりしない(急変の原因になる)。
アドレナリン(ボスミン注1mg/mL)を0.01mg/kg、太ももの前の外側に筋肉注射する。子どもは最大0.3mg、大人は0.3〜0.5mg。効き目が足りなければ5〜15分あけてくり返してよい。
119番に通報し、搬送の手配をする。
酸素投与、点滴のルート確保と輸液、血圧・脈拍・SpO2(血液中の酸素)のモニターを行う。
起きた時刻・症状・使った薬と時刻・バイタル(血圧や脈など)の変化を、時間の順に記録する。
アドレナリンの量(1mg/mL製剤)
| 体重 | 量 | 液の量 |
|---|---|---|
| 10kg(1歳ごろ) | 0.1mg | 0.1mL |
| 20kg(6歳ごろ) | 0.2mg | 0.2mL |
| 30kg以上・大人 | 0.3〜0.5mg | 0.3〜0.5mL |
救急カートに置くもの(各院で毎月点検)
打つ前に必ず伝える
帰る前に渡す説明(要点)
すぐ受診が必要なサイン(保護者に必ず伝える)
| こんなとき | どうするか |
|---|---|
| 息が苦しそう・ゼーゼー・顔や唇が腫れた・全身にじんましん | すぐに救急要請(119番) |
| けいれんした・意識がおかしい・呼びかけへの反応がにぶい | すぐに救急要請(119番) |
| (ロタのあと)赤ちゃんが激しく泣いたりやんだりをくり返す・吐く・イチゴゼリーのような血便 | すぐに受診(腸重積症のうたがい) |
| 38.5℃以上の熱が2日以上続く・ぐったりして水分がとれない | 診療時間内に受診 |
| 打った所の腫れがどんどん広がる・強い痛みが続く・膿が出る | 診療時間内に受診 |
| 青あざや点のような出血が増えた・鼻血が止まらない | 診療時間内に受診 |
| BCGのあと10日以内に、打った所が赤く腫れて膿をもった | 診療時間内に受診(コッホ現象のうたがい) |
| 診療録(電子カルテ) | ワクチン名・製造販売業者名・ロット番号・接種量・場所(左右・上腕か太ももか)・打ち方(皮下か筋注か)・時刻・打った人の名前・同時接種が必要と判断したこと |
|---|---|
| 母子健康手帳 | ワクチン名・接種日・ロット番号・医療機関名と医師名 |
| 予診票 | 医師の署名・同時接種の本数・保護者の同意 |
| 温度記録簿 | 冷蔵庫の温度(1日2回) |
同時接種では、どのワクチンをどこに打ったかを必ず分けて記録します。副反応が出たとき、原因のワクチンを見つけるただ一つの手がかりです。
副反応疑い報告
健康被害の救済制度
間違い接種が起きたら
よくある間違い:間隔を「1か月後」で計算する/ワクチンの取り違え(帯状疱疹の生ワクチンとシングリックスなど)/量の間違い(子ども用と大人用)/有効期限切れのワクチンを使う/対象年齢外の人に打つ
接種室に貼り、毎回上から順に確認します。
受付
接種前
準備
接種
接種後
なりません。打った本数の分だけ、それぞれの場所に赤みや腫れが出ることはありますが、1か所あたりの強さや、重い副反応の起こりやすさは1本ずつ打つときと同じです。
大丈夫です。インターフェロンが出るまで数日かかるので、同じ日ならじゃまし合いません。制限があるのは「日をずらす」ときだけ(注射の生ワクチンどうしは27日以上)。同時に打てば待つ必要がありません。
どちらも注射の生ワクチンなので27日以上あけます。「4週間後の同じ曜日以降」と案内します。
打てます。ロタは飲む生ワクチンなので27日ルールの対象外です。同じ日でも翌日でもかまいません。
あける必要はありません。生ワクチンですが注射ではないので、前後の間隔の制限はありません。特に間違えやすい点です。
あける必要はありません。令和6年4月以降、他のワクチンとの間隔の制限はなくなりました。インフルエンザとの同時接種もできます。
医学的な上限はありません。1本ずつだと接種が終わらず、その間に病気にかかる危険が続きます。ただし保護者が不安なら無理をせず、重症化しやすい病気を優先して分けてもかまいません。
ふだん使っている解熱鎮痛薬を通常の量で使ってかまいません。熱が出る前にあらかじめ飲ませることはすすめません。
入ってかまいません。打った所を強くこすらないでください。
含まれる卵の成分はごくわずかで、原則打てます。卵で強いアナフィラキシーを起こしたことがある場合だけ、医師に相談します。
生ワクチン(MR・水痘・おたふくかぜなど)は打てません。不活化ワクチンは打てます。RSウイルスの母子免疫ワクチンは、妊娠28週0日〜36週6日の間に打ちます。
接種後2か月間は妊娠をさけてください。
やり直す必要はありません。続きから打てば免疫はつきます。ただし対象年齢を過ぎると定期接種(公費)の対象外になることがあるので、早めに受診してもらいます。
医療法人博清会 予防接種マニュアル「生ワクチン・不活化ワクチンの同時接種」第1版(2026年8月作成/作成:予防接種委員会・承認:理事長/次回見直し:毎年4月、定期接種の制度改正時はその都度)の要約です。
このページは要点をやさしくまとめたものです。正式版(PDF)は「博清会マニュアル(正式版)」から開けます(メニューからも開けます)。実際に使うときは、最新の厚生労働省の通知・自治体からの案内・各ワクチンの添付文書も確認してください。気づいた点は、そのままにせず予防接種担当医か院長へ。