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博清会マニュアル

ハラスメント対応

患者さんからの迷惑行為と、採用面接でのセクハラから職員を守るために

2026年10月1日施行・第1版

困ったら、この3つ

来てください 110 仲間を呼ぶ 110番 その日に報告
  1. 1ひとりで対応しない近くの職員を呼ぶ。相手の前で呼んでかまいません
  2. 2危ないと思ったら、ためらわず110番責任者の許可はいりません
  3. 3その日のうちに、責任者に報告インシデント報告と同じGoogleフォームで。短くてよい

博清会の方針理事長からの3つの約束

私たちの仕事は、患者さんの健康を守ること。でもそれは「何をされても我慢する」ことではありません。暴言・どなり声・物を投げる・居座る・土下座の要求・SNSでの攻撃は、どんな理由があっても許されません。

職員を守ります法人として毅然と対応します。必要なら診療をお断りし、警察にも通報します。
ひとりで抱えさせません困ったときは、仲間と上司が必ず助けます。相談した人が不利になることは絶対にありません。
採用の場でも同じです面接や説明会に来る応募者への性的な言動は、一切禁止です。

見きわめ何が「迷惑行為」?

「カスタマーハラスメント(カスハラ)」を、このマニュアルでは「患者さんからの迷惑行為」と呼びます。次の3つがぜんぶそろったら迷惑行為です。

迷惑 行為 ① 外の人から ② やりすぎ ③ 働きにくくなる
電話・メール・SNS・口コミサイトへの書きこみも含まれます。
① 外の人から職員どうしではなく、外の人から。
例:患者さん・ご家族・付き添い・出入り業者・電話やSNSの相手
② やりすぎふつうの人が見て「やりすぎ」と思うもの(常識の範囲を超えている)。
例:どなる・脅す・何時間も居座る・無理な要求をくり返す
③ 働きにくくなるこわい・つらい・仕事にならない。
例:泣いてしまう・出勤がこわくなる・他の患者さんを診られない

A. 中身がおかしい

  • 理由のない要求、診療と関係ない要求
  • 「今すぐ診ろ」「薬を10倍出せ」など、できないことの要求
  • 「慰謝料を払え」など、不当なお金の要求
  • 何度断っても、同じ要求をくり返す

B. 言い方・やり方がおかしい

  • たたく・つかむ・物を投げる
  • どなる・脅す・ばかにする・土下座しろと言う
  • にらむ・机をたたく・大声で威圧する
  • 帰らない・居座る・職員を引きとめる
  • SNSや口コミに職員の名前を出して攻撃する

ちがいに注意正当な苦情は、迷惑行為ではありません

待ち時間が長い 待ち時間が長い! 落ち着いて伝える = 苦情(大切な声) どなり続ける = 迷惑行為

「待ち時間が長い」「説明がわかりにくかった」「受付の態度が気になった」などのふつうの言い方のご意見は、私たちが改善すべき大切な声です。ちがいは「中身」と「言い方」。迷ったら責任者に相談を。判断はあなたひとりの責任ではありません。

全職員その場でやること 5 STEP

「おかしいな」「こわいな」と感じたら、この5つで動きます。順番どおりでなくてもかまいません。安全がいちばんです。(押すと開きます)

STEP1ひとりにならない

近くの職員に目で合図、または声をかける。「〇〇さん、来てください」でOK。

相手の前で呼んでかまいません。

STEP2落ち着いて、まず聞く

3分くらいは話を聞く。メモを取る。言い返さない。

「ご不快な思いをさせて申し訳ありません」は言ってよい。でも、要求を「わかりました」と約束しない。

STEP3責任者に代わる

「責任者に代わります」と言って、現場責任者を呼ぶ。

代わったら、あなたはその場を離れてよい。

STEP4危ないと思ったら110番

たたかれた・つかまれた・物を投げられた・「殺す」など脅された・帰らない。

このときは、ためらわず警察を呼ぶ。責任者の許可はいりません。

STEP5その日のうちに記録・報告

インシデント報告と同じGoogleフォームで、責任者に報告します。フォームが使えないときは、紙の報告書を現場責任者へ。

書くこと:日時・相手・言われたこと・自分の対応・見ていた人。短くてよいので、その日のうちに。

「担当を外してほしい」「話を聞いてほしい」などの希望も書けます(書かなくてもよい)。

言葉言ってよい・言ってはいけない

言ってよい

  • 「ご不快な思いをさせて申し訳ありません」
  • 「責任者に代わります」
  • 「大きな声はおやめください。他の患者さんがいらっしゃいます」
  • 「その内容は私では決められません。責任者が対応します」
  • 「これ以上続くようでしたら、警察に連絡します」

言ってはいけない

  • 「わかりました、そうします」(できない約束)
  • 「私が悪かったです」(原因がはっきりしないうちの全面謝罪)
  • 「そんなこと言われても」「決まりですから」(言い返し)
  • 「他の患者さんには内緒にしてください」
  • 相手の名前・病名を大声で言う(個人情報)

電話・SNS・口コミ顔が見えない相手のとき

電話は、切ってよいときがある同じことを30分以上くり返す・どなる・脅すときは「これ以上は対応できませんので、いったん切らせていただきます」と言って切ってよい。切った時刻をメモ。
電話も、責任者に代わるのが原則ひとりで長い時間、対応しない。
SNS・口コミには返信しない自分では返信しない。スクリーンショット(画面の写真)を撮って責任者へ。対応は本部が行います。
録音してよいのはクリニックとして「通話は録音させていただきます」と掲示・案内しているとき。

場面べつこんなときは?

診察室で、医師が一人のときナースコールや内線で応援を呼ぶ。診察室のドアは閉め切らない。
受付にひとりしかいないとき内線で奥の職員を呼ぶ。呼べないときは無理に対応せず「責任者を呼びますのでお待ちください」と伝えて離れる。
相手が帰らない「診療時間は終わりました。お帰りいただけない場合は警察に連絡します」と伝える。それでも帰らなければ110番。
ご家族・付き添いの方が相手患者さん本人でなくても、同じ対応をします。
泣いてしまった・こわくなったその場を離れてよい。責任者に「少し休みます」と伝える。責任者はその職員を休ませます。

現場責任者引き取ったらやること

ここからは私が対応します

その場で

  1. 「ここからは私が対応します」と言い、職員をその場から離す
  2. 相手の言い分を聞く。正当な苦情なら、その場で対応・説明する
  3. 迷惑行為なら、はっきり伝える:「大きな声・脅す言い方はおやめください。続く場合は診療をお断りし、警察に連絡します」
  4. それでも続く・体に危険がある・帰らない → 110番。職員がすでに呼んでいたら、止めない
  5. 終わったら、対応した職員に「大丈夫か」を必ず聞く。必要なら早退・休憩させる

24時間以内に

してはいけない:職員に「我慢して」「あなたの対応も悪かった」と言う(事実確認の前に評価しない)/相談した職員の名前を、本人の了解なく相手に伝える/報告しないで院内だけで済ませる(小さなことも本部に共有)/ひとりで「診療をお断りする」と決める(決めるのは本部担当者を通して理事長)

悪質なとき段階をふんで対処します

ほとんどは、その場の対応と一度の注意でおさまります。それでも続くときは、3つの段階で対処します。

1 口頭で注意 2 文書で警告 3 診療をお断り 現場責任者 本部担当者 理事長
LEVEL1
口頭で注意決める人:現場責任者

その場で「おやめください。続く場合は診療をお断りします」と伝える。報告に記録する。

LEVEL2
文書で警告決める人:本部担当者

同じ相手から2回目、または1回でも悪質なとき。「次に同じ行為があれば診療をお断りします」という文書を渡す。

LEVEL3
診療をお断りする決める人:理事長(本部担当者が案をつくる)

文書で知らせ、他の医療機関を案内する。必要なら弁護士に相談し、警察へ被害届を出す。

お断りの前に、必ず確かめる3つ

  1. 記録があるか(報告・録音・見ていた人)。「言った・言わない」にならないように
  2. 警告したか(レベル2の文書)。いきなりお断りしない。ただし暴力など極端なときは、レベル2を飛ばしてよい
  3. その患者さんの病状で、今すぐ診療を止めて危険がないか(医師が医学的に判断)

命にかかわるときは別

医師には「正当な理由なく診療を断ってはいけない」という決まり(医師法第19条・応招義務)があります。迷惑行為で信頼関係がこわれたときは、新たな診療をしない「正当な理由」になると、厚生労働省が示しています。ただし緊急の治療が必要なとき(命にかかわる・放っておくと重くなる)は、まず必要な処置をして、そのあと他院を案内します。

警察・弁護士

相談先どちらに相談してもOK

院内(現場責任者) 本部(本部担当者)
院内現場責任者直接、または院内チャットで。
本部本部担当者電話・メールで。現場責任者に相談しにくいことは、本部に直接どうぞ。

本部担当者の名前と連絡先は、理事長から全院に伝えられます。
「起きたあと」だけでなく、「起きそうでこわい」「あの患者さんの対応をひとりでしたくない」という段階でも相談できます。

相談の内容は守られます内容と相談した人の名前は、対応に必要な人(現場責任者・本部担当者・理事長)だけが知ります。相手に、相談した職員の名前を本人の了解なく伝えることはありません。記録はカギのかかる場所などで保管し、5年で廃棄します。
相談しても、不利になりません相談した・事実確認に協力した・警察を呼んだことで、解雇・降格・減給・シフトの不利な変更・評価の引き下げなどは一切ありません。不利な扱いを受けたと感じたら、本部担当者か理事長に直接伝えてください。

面接官採用面接での5つのルール

2026年10月1日から、応募者(面接・説明会・インターンに来る人)へのセクシュアルハラスメントも、法律で防止が義務になりました。面接にかかわる全員が守ります。

営業時間内
1
面接はクリニック内・営業時間内でカフェ・居酒屋・自宅・夜間の面接はしない。オンラインも可(録画し、そのことを伝える)
2
1対1で食事に誘わない「面接のあと食事でも」は禁止。懇親の場は、複数人・業務時間内で
3
私用のSNS・LINEで連絡しない連絡は法人のメール・採用システム・法人携帯のみ。応募者から個人のSNSを聞かれても教えない
4
私生活について聞かない恋人・結婚・出産の予定・容姿・体型・服装への評価は、聞かない・言わない
5
質問は、あらかじめ決めたリストで面接官チェックリストの質問リストを使う。リストにない質問は「仕事に関係あるか」を考えてから

面接官は原則2名以上。1名のときはドアを開ける。オンラインは録画する。

聞いてよい質問(例)

  • これまでの仕事の経験・得意な業務・苦手な業務
  • 希望する勤務日・時間帯・通勤方法
  • 志望動機・当院で実現したいこと
  • チームで働くうえで大切にしていること
  • むずかしい患者対応の経験と、そのときの工夫

聞いてはいけない質問(例)

  • 結婚・恋人・出産の予定
  • 体型・容姿・服装についての評価
  • 本籍・家族の職業・宗教・支持政党(採用の差別につながるため)
  • 「彼氏(彼女)はいるの?」「かわいいね」などの発言

応募者向けの相談先(本部担当者のメール)は、採用ページと面接の案内メールに書きます。相談した応募者を、選考で不利に扱いません。面接官が違反したときは、就業規則にもとづき、注意・研修・面接担当から外す・懲戒処分(職場のルール違反への処分)を行います。

正式版(PDF)は 博清会マニュアル(正式版) から開けます。報告書・掲示文・相談先カード・面接官チェックリストなどの様式も、正式版に入っています。 このページは「医療法人博清会 ハラスメント対応マニュアル 第1版(2026年10月1日施行)」をやさしく要約したものです。くわしくは正式版をご覧ください。
根拠:改正 労働施策総合推進法(カスタマーハラスメント防止)/改正 男女雇用機会均等法(応募者へのセクシュアルハラスメント防止)。
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