このページは、だれ向け?
医師(診断書を書く人)内科などの一般外来で頼まれることが多い、免許の申請に使う診断書の書き方です。全部の章を読んでください。
受付・事務とくに「対象の職種」(持ってくる様式の確認)と「料金・期限・発行」の章を見てください。
「欠格事由(けっかくじゆう=その資格をもてない条件)」のうち、精神の機能と薬物中毒について、「当てはまらない」ことを証明する診断書のまとめです。
1章どの職種の診断書? 何を確かめる?
職種によって、証明する中身が少しちがいます。患者さんが持ってきた様式(決まった用紙)を必ず確認してください。
A
医療従事者
医師・看護師・薬剤師・PT/OT(理学療法士・作業療法士)など
- 精神の機能の障害:仕事を正しく行うための、認知(理解する力)・判断・意思疎通(話が通じること)に支障がないか。
- 薬物中毒:麻薬・あへん・大麻の中毒者ではないこと。
B
美容師・理容師
- 精神の機能の障害:仕事を正しく行うための、認知・判断・意思疎通に支障がないか。
※薬物中毒の項目は、ふつうは入っていません。
C
その他
警備員・登録販売者・銃砲の所持 など
- 職種によって「アルコール中毒」や「自己コントロール能力(自分をおさえる力)」を問われることがあります。
2章診察のポイント(判断のものさし)
原則は 問診と視診。「疑いがない」と判断できれば、特別な精密検査なしで作成できます。
問診=話を聞いて調べること。視診=目で見て調べること。
問診
- これまでの病気(既往歴)
- いま通院しているか(精神科など)
- 薬物を使ったことがあるか
視診(皮膚)
- 腕などの静脈(血管)にそった 注射のあと(針のあと) がないか
視診(眼)
- 瞳孔(ひとみ)の異常:縮瞳(小さくなる)・散瞳(大きくなる)
- 結膜(白目の部分)の充血
- 視線の定まり方
言動(言葉と行動)
- 会話がきちんと成り立つか
- 気持ちが安定しているか
- 身なりや態度に、不自然なところがないか
3章尿検査(薬物スクリーニング)のやり方
スクリーニング=ふるい分けの検査。次のようなときは、簡易キット(イムノクロマト法=線が出るかどうかで判定する簡単な検査)を使います。
- もっと客観的な(だれが見てもわかる)証拠を残したいとき
- 決まり(規定)で検査をすることになっているとき
THC(大麻)と MOR/OPI(あへん系/モルヒネ)を、最低限ふくむものがおすすめです。
おすすめの項目
- 最低限、THC(大麻)と MOR/OPI(あへん系/モルヒネ)をふくむもの。
注意:まちがって陽性が出ることがあります(偽陽性)
かぜ薬(コデインなど)や、一部のふだん飲んでいる薬で、陽性と出ることがあります。
陽性のときは、飲んでいる薬の確認やもう一度検査することを考えます。
4章料金・期限・発行のしかた
料金の相場(よくある金額のめやす)です。自費(保険を使わない)・税込です。
料金の相場自費・税込3,000円 〜 6,000円
問診・視診だけ3,000円〜5,000円 程度
尿検査をふくむとき上の金額に足す+3,000円〜5,000円 程度
期限が切れないよう、本人に伝えてください。
| 有効期限 | 多くの資格で 「診断日から1か月以内」(まれに3か月)。期限切れに気をつけるよう、本人に伝えてください。 |
| 発行 | その日のうちに渡す(即日発行)のが好まれます。患者さんが持ってきた決まった様式に、記入・捺印(ハンコを押す)します。 |
5章専門医への紹介(リファー)を考える
こんなときは
- 精神の病気で通院している
- 言動に明らかな異常があって、判断に迷う
→ 主治医(精神科医)による診断をすすめるのが無難です。
資格申請用診断書(精神機能・薬物中毒)作成ガイド V1(2026年4月7日作成/医療法人博清会 理事長)の要約です。料金は相場(めやす)として書かれたものです。
正式版(PDF)は 博清会マニュアル(正式版) から開けます。